当院で採用している巻き爪矯正法『ツメフラ法』について解説
I. はじめに
巻き爪(陥入爪)は、爪が周囲の皮膚に食い込んでしまう一般的な疾患であり、多くの場合、激しい痛みや炎症、感染を引き起こし、生活の質を著しく低下させます。この不快な状態を改善するための様々な治療法が存在しますが、当院で巻き爪矯正する技術として採用しているのは巻き爪矯正『ツメフラ法』です。ツメフラ法は、日本の医師によって開発された比較的新しい非外科的な巻き爪矯正法であり、特殊な装具を用いることで、迅速、無痛、かつ安全に巻き爪を矯正することを特徴としています 。
それでは、巻き爪矯正におけるツメフラ法について、その基本的な原理、具体的な手順、利点と欠点、費用と期間の目安、適応となる症状、施術を受ける際の注意点などについて詳細に解説します。
II. ツメフラ法の概要
- 基本原理:ツメフラ法は、巻き込んでしまった爪の形状を正常な状態に戻すために、特許取得済みの特殊な装具(ツメフラシリーズ)を使用します 。この装具は、心臓手術で使用されるステントと同様の形状記憶合金でできており、優れた柔軟性と強度を兼ね備えています 。さらにこの素材は金属アレルギーを引き起こす可能性も極めて低いとされています 。
- ツメフラ法の目的は、個々の足指に合わせた最適な爪の形状に矯正することであり 、施術の際には、特許取得済みのリフターを用いて爪を持ち上げ(予備矯正)てから、本体の装具を装着する手順が含まれる場合があります。従来の超弾性ワイヤーやプレートを用いた矯正法とは異なり、ツメフラ法は爪にとって最も負担の少ない方向、つまり爪が本来動きたい方向に矯正力をかけることで、よりスムーズな矯正と爪への負担軽減を目指すとされています 。
- 目的:ツメフラ法の主な目的は、巻き爪の湾曲を矯正し、それによって引き起こされる痛みや不快感を軽減することです 。単に形状を矯正するだけでなく、再発を予防することも重要な目的の一つとされています 。また、爪が周囲の組織に食い込まない機能的な形状を取り戻すことも目指しています 。手術や抜爪といった侵襲的な治療を避け、迅速かつ低侵襲的な矯正を提供することも、ツメフラ法の目的の一つです 。さらに、患者が痛みを感じることなく、これまで履けなかった靴やおしゃれな靴を履けるようになること 、そして巻き爪になりやすい人が日々の爪の手入れを簡単に行えるようにすることも、ツメフラ法の目的に含まれています 。
III. ツメフラ法の具体的な手順と施術の流れ
- 初期評価と準備:ツメフラ法の施術は、通常、施術者による巻き爪の状態の確認と評価から始まります。爪の巻き込み具合や種類、炎症の有無などを詳しく診察します 。施術に先立ち、足を約15分程度、ぬるま湯に浸すフットバスが行われることが一般的です 。これは、爪と周囲の皮膚を柔らかくし、矯正を容易にするためです。フットバス後、爪の周囲を丁寧に清掃し、爪の下に溜まった角質や汚れなどを除去することで、爪の状態をより明確に把握できるようにします 。
- ツメフラ装具の装着:施術者は、患者の爪の状態に合わせて、ツメフラシリーズの中から適切なサイズと種類の装具を選択します 。形状記憶合金製のワイヤー状の装具を、爪の両端の裏側に慎重に挿入します 。この際、糸や専用の器具などを用いてお客様に不快感を与えないよう慎重に装具を装着していきます。基本的に初診時に矯正にかかる時間は15分から45分程になります。
- 施術後の確認と指示:施術後、施術者は矯正された爪の形状を確認し、お客様が痛み等なく快適かどうかを確認します 。通常問題なく装具を装着することが出来たら、自宅でのケア方法や注意点などを指示し、次回は1か月半前後で再度状態を確認する流れになります。
IV. ツメフラ法の特徴【メリットとデメリット】
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メリット:
- 迅速な矯正力: ツメフラ法では1回の施術で顕著な巻き爪の矯正効果がでます。施術時間は通常15〜45分程度になります 。
- 痛みの軽減: 施術は一般的に無痛であるとされ、多くの患者が巻き爪による痛みから即座に解放されると述べています 。
- 幅広い症状への対応: 軽度から重度まで、様々な巻き爪の症状に対応が可能です 。
- 自己ケアの可能性: 一度理想的なカーブに矯正された爪を再発しないようにキープしたり、再発後に自分で掛けてコントロールできる可能性があります。
- 装具の再利用: 使用する装具は再利用が可能なので、再発時の治療費負担を軽減したり、セルフケアが出来るなら自身でケアすることが出来る可能性もあります。
- 爪の形状デザイン: ツメフラ法は、単に巻き爪を矯正するだけでなく、患者にとって理想的な機能的な爪の形状を目指して矯正をしていきます。
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デメリット
- 施術中の痛み: 多くの場合痛みなく矯正が可能ですが、爪の状態や質、巻き具合によっては、装具の挿入時に多少の不快感や痛みを伴う事もあります。
- 費用: 初回の施術費用は、装具代を含めて他の矯正法と比較して高くなる場合があります。ですが再利用ができるので、長期的に見ると結果的に他の矯正法より安くなる場合が多いです。
- 施術時間: 準備や丁寧に爪の状態を観察しながらやるので時間がかかる場合もあります。技術者の技量によっても掛かる時間には差が出ます。
- 爪の損傷リスク: 施術者の技術やもともとの爪の状態によっては、矯正時に爪が割れたり変形したりするリスクも考えられます 。
- 感染症への対応: 化膿や炎症を伴う巻き爪の場合、ツメフラ法だけでは対応できない場合もあります。
- 施術者の技術: 施術の効果や安全性は、施術者の技術や経験に左右される場合もあります。
- C. 他の巻き爪矯正法との比較
V. ツメフラ法の施術にかかる費用や期間の目安
ツメフラ法の施術費用↓
治療期間については、軽度から中度の巻き爪であれば平均3回程の施術で終了することもあります。ただ、巻き爪の状態や爪質、セルフケアが出来るか出来ないかなど様々なパターンがあるため、お客様一人一人に合わせた施術を提案する場合があります。
VI. ツメフラ法が適している巻き爪の症状や種類、適さないケース
ツメフラ法は、軽度から重度まで、あらゆるタイプの巻き爪に対応可能です。従来の矯正法では効果が得られなかったような重度の巻き爪でもしっかり矯正することが可能です。また、爪が短い場合や厚みがある場合でも対応可能です(技術者の技量による)。
一方で、ツメフラ法が適さないケースとしては、巻き爪周囲に化膿や炎症などの異常が認められる場合は、化膿炎症の処置は医師ではないので医療機関で処置してもらう必要があります。また重度の糖尿病を患っている場合や神経障害がある、血が固まらないようなお薬を服用しているなどの場合は施術を受けられない可能性もあります。
あと、極端に薄く柔らかい爪の場合はツメフラの強制力が強すぎてしまう場合も稀にあります。当院の場合は、そういった特殊なケースでもその爪質にあった違う対応でしっかり矯正することは可能ですが、他ツメフラの施設では難しい場合もあるかもしれません。
VII. ツメフラ法を提供している施設を探す方法
ツメフラ法を施術できる施設は下記のリンクから見つける事が出来ます。当院に技術を学びに来た先生です。
また、ツメフラ協会のサイトでも探すことが可能です。

野々宮 祥史 (ののみや よしひさ)

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※爪の硬さや変形の度合いにより個人差があります。
※あくまでも個人の感想で、効果を保証するものではありません。
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